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Aoide Production代表。”文化の創りかた”ブログ管理人。 Vyond、Premiere proで動画制作|HP制作|楽曲制作|ブログ|新しい文化をカタチに!仕事依頼はAoideProductionホームページをご覧ください。

作曲家

シューマンと詩的音楽の時代【トロイメライ(子供の情景第7曲)】

今日は、シューマンについて探究してみたい。   ローベルト・シューマンは ベートーヴェン亡き後、 19世紀の音楽文化を推し進めるために 尽力した音楽家である。 新しい詩的音楽の時代を理念に掲げ、 作曲活動、そして評論活動を 通して音楽のなかにある真理を探究し、 音楽を単なる楽しみや娯楽でなく 芸術理念のもとに創作した 先駆者のひとりであると言ってよい。   1.シューマンの前半生 1810年6月8日、 プロイセン王国のツヴィッカウで 父アウグスト・シューマンと 母ヨハンナ・クリスティア ...

作曲家

ショパンの生涯とピアノ曲の稀有なる調べ

今日はフレデリック・ショパンについて 探究してみたい。   1.ショパンの生涯(前半生) フレデリック・ショパンは1810年3月1日、 ワルシャワ郊外の小村ジェラゾヴァ・ヴォラで 生まれた。 父ミコワイと母ユスティナの間には 4人の子供に恵まれ、その中では 長男フレデリック、長女ルドヴィカ、 次女イザベラ、三女エミリアと 男一人で女兄弟が3人であった。 敬虔なカトリック信徒であった 母ユスティナから、 聖歌やキリスト教の教えなどを 教えてもらいながら成長し、 母と姉ルドヴィカから最初に ピアノの ...

作曲家

メンデルスゾーンの知られざる音楽史的業績《「宗教改革」》

今日は、フェリックス・メンデルスゾーンに ついて探究したいと思う。   1.メンデルスゾーンの生涯と多面的才能 フェリックス・メンデルスゾーン (1809年 - 1847年)は、 北ドイツの港町である ハンブルクで、 銀行家アブラハム・メンデルスゾーン の長男として生まれた。 その幼少時は、裕福で愛情と教育の行き届いた 家庭に育ったようだ。 メンデルスゾーンはその短き生涯を 通して、音楽家としては珍しきまでに 幸福であった。 一八〇九年二月三日ハンブルクの 富裕なる銀行家 アブラハム・メンデルス ...

作曲家

シューベルトの歌曲<アヴェ・マリア>に込められた魂の輝き

今日は、フランツ・シューベルトの歌曲 について探究してみたい。   1.シューベルトのコンヴィクト時代 フランツ・ペーター・シューベルト (1797年~1828年)は、 ウィーン郊外のリヒテンタールに、 教区の教師である父フランツ・テオドールと 料理人だった母エリーザベト・フィッツの 第12子として生まれた。   シューベルトの幼少時のあだ名は フランツルと呼ばれ、 内気で内省的な子供であった。 シューベルトは小さい頃、父テオドールから 音楽の手ほどきを受け、 家族で器楽を演奏するのが ...

作曲家

ベートーヴェンの「運命」に込められた魅力<不屈の精神>

今日は、ベートーヴェンの「運命」に 込められた魅力について 探究してみたい。   1.ベートーヴェンの少年時代   ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (1770年~1827年)に 神聖ローマ帝国ケルン大司教領(ドイツ)の ボンにおいて、 父ヨハンと母マリアの第2子として誕生した。 祖父ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン (同姓同名)がボンの宮廷楽長として 影響力があり、ベートーヴェン一家は 祖父の援助により生計を立てていた。 ベートーヴェンの父ヨハンも宮廷歌手 (テノール)だった ...

作曲家

パパ・ハイドンと二人の天才<モーツァルトとベートーヴェン>

今日は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンと 二人の天才、 モーツァルトとベートーヴェン について探究してみたい。   1.パパ・ハイドンの人生と日課 フランツ・ヨーゼフ・ハイドンは 1732年3月31日、オーストリアの ローラウという村で生まれた。 父マティアスは車大工で、 母マリアは料理女という家で、 第二子(長男)として、 愛称はゼッパールと呼ばれていた。 一日の仕事が終わると、ハイドン一家は 集まって父マティアス自慢の ハープを奏でながら、 民謡などを合唱するのが習慣だったという。 ハイドン家 ...

作曲家

モーツァルトの死生観とフリーメイソン《魔笛》

今日は、モーツァルトの死生観と フリーメイソンについて探究してみたい。   1.神童モーツァルトの美学   言わずと知れた大作曲家、 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト は、1756年1月27日、 ザルツブルクで生を受けた。 当時は兄弟のなかで 幼少時に亡くなった者のほうが多く、 生き残ったのは姉のナンネルと ヴォルフガングの2人のみだった。   父親のレオポルトも音楽家であったが、 小さなヴォルフガングの 音楽の才能を見抜くと、 とても驚き、そして喜び、 一大決心をし ...

作曲家

マルティン・ルターはなぜ讃美歌を作ったのか

今日は、マルティン・ルターがなぜ讃美歌を 作曲したのかについて探究してみたい。   1.マルティン・ルターの信仰と思想   まず最初にこちらの動画をご覧いただきたい。   マルティン・ルターは 言わずと知れた宗教改革者であり、 プロテスタントの創始者であり、 「聖書主義」「万人司祭主義」を 唱えた方として有名である。   当時のカトリック教会の免罪符を用いた 資金集めの方法に疑念を持ち、 「95か条の論題」をヴィッテンベルクの 教会の扉に貼ったところ、 その行為が当 ...

作曲家

ヘンデルのメサイアにみる詩と音楽のハーモニー<ハレルヤ>

今日は、 ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル について探究してみたい。   1.”歌詞と音楽のハーモニー”を創る天才   ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデルは、 1685年ドイツのプロイセン領ザーレ河畔の ハレに生まれた。 ヨハン・セバスティアン・バッハが 同じ1685年に ドイツのアイゼナハに生まれたので、 二人は同い年であり、代表的なバロック時代の 音楽を創り上げた人物であることは、 皆さんご存知の通りであろう。   当時の音楽界では、 バッハよりヘンデルのほうが 有名だった ...

作曲家

バッハの名曲・フーガと天球の音楽<平均律について>

今日は、ヨハン・ゼバスティアン・バッハの フーガについて探究してみたい。 1.バッハが育った時代背景   ヨハン・ゼバスティアン・バッハ (1685年 - 1750年)は、 バロック時代と言われる 絶対王政時代の時代に生まれた。   そして、バッハが生まれた家族は 代々の音楽家の家系であり、非常に多くの 音楽家を輩出し、オルガンも 一族から学んでいた。 バッハが考えていたのは、 キリスト教的神学観から来る世界観であり、 音楽というものは 神を讃えるためのものであると 固く信じて育った。 ...

作曲家

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの天啓の音楽

今日は、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの 音楽について探究してみたい。   1.ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの天啓の音楽   西洋音楽史を仏法真理の視点で探究していく なかで、ギリシャ音楽の隆盛の後、 注目すべきは初期キリスト教の聖歌統一を 掲げたグレコリウス1世(在590~604) にちなんで名づけられた 「グレコリオ聖歌」が有名であるが、 その「グレコリオ聖歌」の普及に 力を尽くしたのがフランク王国のカール大帝 (シャルルマーニュ国王)と言われている。 文化の異なる広域のキリスト ...

未来ビジョン・提言

H・G・ウェルズの未来社会予言

今日は、H・G・ウェルズの未来社会予言 について探究してみたい。   最近、久しぶりに 『H・G・ウェルズの未来社会透視リーディング』を 読み返してみたのだが、 今だからこそ真実味が非常に増した 予言が説かれていたので改めて取り上げてみたい。   1.H・G・ウェルズの予言で新型コロナ的中   H・G・ウェルズは『タイムマシン』や 『宇宙戦争』などを書いたSF作家として 有名だが、SFのなかに未来社会を見通した テクノロジーや社会を描き、預言者的な資質も あると言われる方であ ...

音楽論

音楽や歌詞が心に与える影響

今日は、音楽や歌詞が心に与える影響について探究したい。 1.音楽が若者の心に与える影響とは 私は今までクラシックから ジャズ、ボップス、ロック、メタルまで いろんなジャンルの音楽を聴いてきたし、 このブログを読んでおられる皆様も いろんな音楽を聴いておられると思う。   その経験のなかで、 特に若い頃聴いていた音楽については、 歌詞や音の持つ波動に影響を強く受けていた と感じることがある。 具体的にはロックやメタルなのだが(笑)、 音楽の好みが変わると、というか 年を取って丸くなったから好みが ...

ジャーナリズム

新型コロナウィルスの霊的対処法

今日は、中国・武漢発の新型コロナウィルスの霊的側面について探究したい。   1.世界の混迷の原因   2021年に入り、まだ12日しか立っていないが、 アメリカ大統領選挙の混迷をはじめ、 世界がフェイクニュースと陰謀によって 攪乱されているような状況で、 真実を見極める眼を持たなければ 生き筋を間違うということをひしひしを感じる。   日本では菅首相が緊急事態宣言を発令したが、 この新型コロナおよびアメリカ大統領選の混迷は、 言ってみればすべて中国共産党の流儀が原因である。 ...

映画・ドラマ

「鬼滅の刃」:「商業主義」の先にあるもの

皆様、明けましておめでとうございます。 昨年もお世話になりました。 2021年もどうぞ宜しくお願い致します。   1、「鬼滅の刃」にみる「商業主義」 今日は、「商業主義」の先にあるものについて 探究していきたい。 2020年はコロナ禍でいろんな 変化の兆しが見える年であったが、 映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が 「千と千尋の神隠し」を抜いて、 興行収入324億円を記録したり、 LiSA の『炎』が日本レコード大賞を受賞したり 鬼滅関連のダントツ一人勝ち状態であった。   『仏法真 ...

音楽論

音楽を”心の癒し”という視点で考える

今日は、大川隆法総裁の創られている 新しい音楽について、 ”心の癒し”という視点から、探究してみたいと思う。   1.天上界の波動を宿す音楽とは   大川隆法総裁の創られる音楽は、 ”人の心を癒し、魂を救済する音楽”と言われている。 音楽の力を探究している私としても、 大川隆法オリジナルソングスに込められた 霊的パワーはどのようなものか、 日々探究中である。   私自身の体験として 例えば”The Exocism-不成仏霊撃退祈願曲ー”を 聴いていると、 何か来ていた悪い霊が ...

音楽論

プトレマイオスの『ハルモニア論』

今日は、プトレマイオスの 『ハルモニア論』について探究してみたい。   1.プトレマイオスとヨハネス・ケプラー   前回、アリストテレスと音楽 について探究したが、 その後の音楽論的系譜としては、 ピュタゴラス派で学びつつ、 アリストテレスの弟子となり、 『ハルモニア原論』を書いた 逍遥学派の哲学者、 アリストクセノス(紀元前375ー335)が 挙げられるだろう。   それから500年後、 エジプトのアレクサンドリアにて、 2世紀に生まれて天文学の権威となった クラウディオス ...

音楽論

アリストテレスと音楽(音楽が人格に及ぼす影響)

今日は、アリストテレスと音楽について 探究してみたいと思う。 しばらく忙しく、なかなか筆が進まなかったが、 音楽論シリーズの続きを語っていきたい。   1.アリストテレスが説いた音楽と人格の関係 アリストテレス(前384年 - 前322年)は、 古代ギリシャの哲学者として、 また「万学の祖」として有名であり、 プラトンの弟子、ソクラテス、プラトンと共に 西洋最大の哲学者の一人といわれる。 また、アレクサンダー大王の 家庭教師だったことも有名である。 プラトンの死後、 教え子アレクサンダーが大王に ...

音楽論

プラトンと音楽による理想の教育<名言>

今日は、古代ギリシャの哲学者、 プラトンと音楽について探究してみたいと思う。   私は、古代ギリシャの中でも 哲学者プラトンの時代に 非常に思い入れがある。 私塾の学園アカデメイアを開校したのが プラトンでもあるのだが、 この古代の理想の学園に、 ロマンと郷愁を感じるのは 私だけではないだろう。   ソクラテスの弟子プラトンは、 ソクラテスに10年程度師事し、 28歳の頃ソクラテスが毒杯を仰いで 刑死した。 30代では、アカデメイア設立の同士を 集めつつ、初期の対話篇を編纂していた。 ...

神秘思想

「海獣の子供」と音の神秘

今日は、映画「海獣の子供」と ギリシャ神話のアリーオーンと イルカを題材に、 海の哺乳類の歌声を 探究してみたいと思う。   1.映画「海獣の子供」にみる世界観 みなさんは、もう「海獣の子供」 というアニメは観られただろうか。 私は米津玄師の「海の幽霊」の 楽曲が好きで、どうしても気になって 最近映画「海獣の子供」を観た。 ジュゴンに育てられた 子供の話ということで、 印象的な絵のクオリティと 久石譲の美しい音楽が 聴けるという程度の期待で、 この映画を観たら、 甘かった。 まずは予告編をご覧い ...

音楽制作

友よ、健やかなれ【original】

【お知らせ】 新しく、音楽制作カテゴリを追加しました。 新しい音楽を探究していくために、 音楽史や音楽論探究だけでなく、 実際の楽曲で良いものや、 天国的音楽の紹介をしていきたいと思います。 今回は、トップバッターとして自作の曲を紹介します。     『友よ、健やかなれ【original】』    songwriting by arion 昔語り合った夢が どれだけ青くとも 夢を描き続けて 歩み続けた友よ 今の現実が どれほど苦しく 遅々たる歩みに 嘆こうとも 夢は確かに 地に降り 荒 ...