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<悪魔は芸術を解さない>古代ギリシャのことわざー古代ギリシャ音楽とヘルメス

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今日は、古代ギリシャの音楽について

探究してみたいと思う。

音楽の起源についてはいろいろと言われているが、

現代に残る音楽としては、

古代ギリシャ時代の音楽が一番古いと言われている。

メソポタミア文明の石碑に残る音楽や、

エジプト文明の音楽の断片も

遺ってはいるが、

現代文明に通ずる音楽のルーツとしては、

古代のギリシャ音楽があるのではないかと思われる。

音楽史的な話は次の回に譲るとして、

今回は4300年前のギリシャの時代、

ヘルメスから紐解いていきたいと思う。

 

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「悪魔は芸術を解さない」ということわざ

 

『愛から祈りへ』のなかに、次のように説かれている。

ヘルメスはいまから四千二、三百年前、ギリシャの地を中心に、繁栄、発展の法を説き、また、副次的な教えとして、さまざまな芸術の教えも説いたのです。当時、ヘルメスの法を学び、日々、それを行じている者には、商売が非常に繁盛する、仕事がうまくいくなど、さまざまな現象的奇蹟が起こりました。そして、その力は決して悪魔から出ているものではなく、神から出ているものであることを証明するため、ヘルメスは芸術の領域をかなり強く前面に押し出しました。絵画や音楽、芸術面から証明を行ったのです。昔からギリシャには「悪魔は芸術を解さない」ということわざがありました。悪魔には芸術が分からないというのです。そのため、当時は、芸術的な光を放つことが、偉大な神の子であることの証明ともなっていたのです。

引用:『愛から祈りへ』

 

 

古代ギリシャには「悪魔は芸術を解さない」

ということわざがあったという。

悪魔は、神の光を嫌がるため、

神から出ている芸術を好まず、

地獄的な波動を持つ者を好む。

そのため、神の光を宿す芸術を生み出すことが、

神の子の証明ともなっていたのだ。

 

ヘルメスは、オリンポス十二神の

一人のように言われているが、

真実はゼウス神の時代よりもさかのぼり、

4300年前に実在したギリシャの英雄であったのだ。

ギリシャ神話ではヘパイストスの妻とされているが、

本当はヘルメスの妻がアフロディーテであり、

この時代、音楽を使って

真理の伝道をしていたことが語られている。

 

当時、ヘルメスは法を説くために、エーゲ海の島々やギリシャ本土を回り、現代における講演会のようなものを行っていました。その際に、ヘルメスの前座を努めていたのがアフロディーテでした。講演の前座としてアフロディーテが何をしたかというと、真理の説法をしたのではありません。彼女はいつも、真理を内容にした歌を歌っていたのです。彼女は毎回、約一時間、美しい歌を人々の前で歌いました。その歌は、幾転生を経てきた人類の歴史、過去の文明の興亡、真理や芸術などについて、いわゆる言魂でつづられている詩を、曲に乗せたものでした。そのような歌をアフロディーテが歌い、ヘルメスが竪琴を弾いていたのです。アフロディーテの歌が一時間ほど続き、人々がうっとりとして、その心が調和に満たされると、ヘルメスは静かに竪琴を置いて立ち上がり、力強く人々に真理を説いていきました。

引用:『愛から祈りへ』

 

ヘルメスの時代、アフロディーテが

真理の内容を言魂にした歌を前座として

歌い、人々の心が調和に満たされると、

ヘルメスが説法を始めたということが書かれている。

 

 

古代ギリシャ旋律の音楽の特徴

 

ギリシャ風音楽について、

水澤有一氏の守護霊霊言では次のように説かれている。

 この「ギリシャ音楽」っていうのは、今、教えてくれる人はいませんので。「ああ、ギリシャ音楽というのがあるんだ」っていう。それも、ものすごく美しいんですよね。透明感があって、ものすごく美しい、「ギリシャ旋律」のある音楽がある。

(中略)

 「ギリシャ旋律」っていうのは、いちおう、短調のようにも見えるけれども、短調と長調が交差するように出てくる、波が押してきたり引いたりするような音楽なんですよね。

 こういう音楽は……。まあ、「曲調」っていうのは、最初からみんな決まっているのが、現代では普通ですから。ところが、短調と長調が両方、波が押し寄せて引いていくように合わさって出てくる音楽を、総裁先生はご自分でお歌いになったので、これは「作曲不可能」というか、「曲にならない」と、最初は思いました。

 ただ、現実に、「ギリシャ旋律という旋律が本当にあったらしい」ということが分かってきたときには、やっぱり、「驚愕の真実」ですよね。現代音楽にはないですけど、「昔のギリシャの旋律のなかに、そういうものが本当にあったんだ」ということを知ったときには、もう、衝撃に近かったです。

 だから、「今ある、音楽学校で教えるような音楽の理論だけが全部じゃないんだ」ということ、「人類の歴史のなかには、数多くのつくられた調べというのが、本当はあるんだ」ということですかね。そういうものを感じさせていただきました。

引用:『知られざる天才音楽家水澤有一「神秘の音楽」を語る』

 

「ギリシャ旋律」というのは、

短調のように見えて、短調と長調が

波のように交差して出てくる旋律

であると説かれている。

 

では、実際の古代ギリシャの音楽を

聴くことはできないのだろうか。

「セイキロスの墓碑銘」という曲が、

現代に完全な形で残っている世界最古の曲、

といわれている。

紀元前2世紀から紀元1世紀頃の間の作品といわれ、

墓石に歌詞が刻まれており、その歌詞の間に

ギリシャ旋律の音符の指示がある。

まずは、曲を聴いていただきたい。

この墓はセイキロスという男の墓で、

自分が作詞作曲した曲を

「永遠に残るように」と

自分の墓に刻み込んだものらしい。

<歌詞>

生きている限りは 輝いていて下さいね。
あなたは決して決して 悲しんではだめですよ。
僅かなんですから 生きている時間は。
終りを時間は 求めているんですから。

<音符(解読)>

 

このバージョンは、歌詞とメロディーに

アレンジが加わっているので

聴きやすく、耳に残る美しい曲である。

 

この曲で、古代ギリシャ音楽にはまった方は、

「Musique de la Grece Antique」という
古代ギリシャ音楽の現存する曲の断片を再現した
アルバムをお勧めしたい。

 

このアルバムはYoutubeでも聴けるので、

ぜひ聴いてみてほしい。

お勧めは、1曲目の序奏「オレステース」のスタシモンと、

7曲目(17:17~)のミューズ(ムーサ)への賛歌である。

1曲目の「オレステース」のスタシモンは

アイスキュロスの悲劇三部作の曲のようだ。

不思議な楽曲で、現代音楽にはないギリシャ音楽の

特徴的な旋律を感じさせる。

私は7曲目のムーサへの賛歌を初めて聴いたとき、

この不思議な旋律にある種の鳥肌が立ってしまった。

古代ギリシャの音楽が、

神々に捧げられた音楽であったように、

この世ならざる神々へ繫がる奉納曲というものは、

ある意味で神呼びの曲でもあったのかもしれない。

今から2000年以上前のギリシャでは、このように

豊かで不思議に心の琴線に触れる音楽が、

神々への賛歌と共に奏でられていたのだ。

 

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「悪魔は芸術を解さない」の本当の意味

あらためて、

「悪魔は芸術を解さない」とは、

悪魔という存在は

神々に捧げられた音楽や芸術、

神の光を宿す芸術を嫌い、

地獄的波動を持つものを好む

という古代ギリシャの

古い言い伝えのことである。

 

悪魔という存在が芸術が分からず

地獄的波動を持つものを好むのは、

本物の芸術には神の光が宿っており、

地獄の波動と相反するためである。

この点、

現代の唯物論的官能主義、

地獄的波動の音楽の流行には

世紀末からの芸術の退廃を

感じずにはいられないものがある。

 

次回も引き続き、古代ギリシャの音楽について

探究していきたい。

 

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ありおん

Aoide Production代表。”文化の創りかた”ブログ管理人。 Vyond、Premiere proで動画制作|HP制作|楽曲制作|ブログ|新しい文化をカタチに!仕事依頼はAoideProductionホームページをご覧ください。

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