皆様こんにちは。
今日は、音楽における調和、ハーモニーについて探究してみたいと思います。
2019年に入り、音楽の法門が開かれ、
『ヒームの霊言』では、
”音楽は宇宙を結び付ける引力である”
というキーワードが明かされました。
私はこの霊言を初めて拝聴したとき、本当に驚き、そして感動したのです。
その理由は、
「音楽の調和、ハーモニーが宇宙を統べる力である」
ということは、古代ギリシャにおいて語られていた
ムーシケー(音楽)の中に見出される調和(ハルモニア)が
あらゆる秩序の原型であり、
音楽を通して人間を教育することも、
世界に調和を与えることもできると考えられたという伝承と同じ
だったからです。
もしかしたら、
古代のギリシャや
”礼楽”を重んじた古代中国などでは、
音楽の調和(ハーモニー)が人々の心を統べる力である
ということを知っていたのではないでしょうか。
天照大神の霊言のなかに、次の一節があります。
美の極致にあるものは、神より降ってきて、人々の心と心を結び付けている琴線を弾き、見事な音色を奏でる行為です。
人間の心と心のあいだには、目に見えぬ琴線、琴の糸が張り巡らされています。
それは、ある感激や感動に出会ったときに、等しく、美しい調べを弾き出します。
そうした琴線が、すべての人の心に張り巡らされているのです。<中略>
この美の極致は、国自体から、そうした調和の光が出、美しき音色が出てくるときに現出します。
人々の心と心に張り巡らされた、その弦に、神の手が触れて、
えも言われぬ美しい音楽が奏でられるとき、そこに美の極致が現出するのです。
『大川隆法霊言全集』第41巻
美の極致は、心の琴線に触れる感動によって、
人々の心から調和の光が出て、
心の琴から美しき音色が出てくるときに現出する
と説かれているのです。
これもまた、音楽のハーモニー(調和)によって、
人々の心を調律し、調和した心が美を創り出すと
言われているのではないでしょうか。
宇宙の音楽が調和のエネルギーであると
説かれているスーフィズムの本には、
興味深い記述があります。
「すべての相において、全生命はただ一つの音楽であり、真の霊的達成とは、この完全な音楽のハーモニーに自分自身を同調させることです。」(P.118)
「霊性を獲得するとは、全宇宙が一つの交響曲だとはっきり理解することです。その中では、個々人が一つの音となり、その人の幸せは宇宙のハーモニーと完全に同調することにあるのです。」(P.120)
「ハーモニーは信ずる者の神であり、知る者の神です。最も微細なものから最も粗大なものまで、すべての波動は、「現れ」の各原子と同様に、このハーモニーによって統一を保ちます。そして、それを維持するために創造と破壊の両方が起こります。ハーモニーの力は究極的に、それぞれの生命を永遠の平安へと引き付けます。」(P.144)
『音の神秘』ハズラト・イナーヤト・ハーン著 (スーフィズムと音楽)
宇宙が音楽のハーモニー(調和)で統べられており、
それはまた別名”大宇宙の理法”と呼ばれているものかもしれませんが、
そのゴールデンルールを音楽的に捉え、
解釈すると見えてくるものがあるのかもしれません。
音楽とは、想像以上に大いなる力を秘め、
そして根源的なものでもあるのではないでしょうか。
「宇宙の音楽にどれだけ心を開いているか、それに応じて誰にでも調和、不調和は表れます。美しく調和に満ちたすべてのものに心を開けば開くほど、その人の生命はよりいっそう宇宙のハーモニーと調べを共にして、会う人ごとにもっと友情のこもった態度をとるようになるでしょう。」(P.28)
「時に仲の悪い二人がいても、そこに第三者が入るとみなが一つになることがあります。それが音楽の本質ではないでしょうか。音楽のハーモニーをもっと深く研究し、どのように人々は仲良くなったり悪くなったりするのか、また嫌悪や魅力を感じるのかといった人間の本性を研究するなら、それが音楽そのものであることがもっとよく分かるでしょう。」(P.33 )
『音の神秘』ハズラト・イナーヤト・ハーン著 (スーフィズムと音楽)
宇宙の音楽、この大宇宙を統べる法則にどれだけ心を開いているか、
神の心にかなった思いは調和し、神の心に反する思いと行いは不調和を引き起こします。
神の心を心とし、調和しようと努めれば、
大宇宙の理法、自然と調和した幸福な人生が送れるのでしょう。
音楽理論は、数の協和音程がもとになっていますが、
この秘密を紐解けば、人間社会の調和にも応用できるのかもしれません。
音楽とは、宇宙の共通言語とも言われているように、
言葉を介さず、音のハーモニーとメロディによって
すべてを伝えるものであり、
人間にとって心に直接作用する”魔法”のようなものなのです。
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