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「価値主義」時代の理念経済学ー精神的な目に見えない価値 を可視化しようとする試み

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今日は、「価値主義」時代の

理念経済学について

探究してみたいと思います。

 

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「価値主義」とは何か

最近読んだ『お金2.0』という本は、

お金の未来について最新のテクノロジーと

経済を踏まえ、

会社経営をされている著者が

経験を踏まえて書かれているので、

非常に感銘を受けました。

その本のなかでも、特に印象に残った

ポイントを紹介します。

 

資本主義上のお金というものが

現実世界の価値を

正しく認識・評価

できなくなっています。

今後は、可視化された

「資本」ではなく、

お金などの資本に変換される前の

「価値」を中心とした

世界に変わっていくことが

予想できます。

私はこの流れを

「資本主義(capitalism)」ではなく

「価値主義(valualism)」

と呼んでいます。

引用:『お金2.0』P.162 

 

ここでは、

実体の消費経済ではなく金融工学など金融マネーで

お金の流れを創っている資本主義の経済が、

今うまくいっていない、限界を露呈し始めている。

 

資本主義が考える価値あるものと、

世の中の人の考える価値あるものの間に

大きな溝ができており、

それが多くの人が違和感を持つ原因

と書かれています。

 

以前のブログにも書きましたが、

資本主義で株式会社が掲げる

「利潤の追求」とその「公平分配」

という目的が、

自ら生み出した智慧によってより多くの人々を潤し、

豊かにし、幸せにするという

人間の本来の幸福を阻害している部分がある

ということなのです。

 

この本のなかで、「資本主義」に代わる尺度として

「価値主義」、「価値」を中心として世界に変わる

といわれているのですが、

その「価値」には3分類あります。

 

「価値」の3分類

①有用性としての価値

②内面的な価値

③社会的な価値

 

①は資本主義で価値としている

有用性、利便性などです。

②でいう内面的、精神的な価値、

愛情・共感・好意・信頼、

どれだけ人を幸福にするか

という目に見えない価値は、これまで

経済のなかでほどんど評価されていませんでした。

 

「価値主義」について、次のように書かれています。

 

資本主義の問題点はまさに

①の有用性のみを価値として認識して、

その他の2つの価値を無視してきた点に

あります。

(中略)

価値主義で扱う価値とは、

①有用性としての価値だけではなく、

②人間の内面的な価値や、

③全体の持続性を高めるような

社会的な価値も、

すべて価値として取り扱う仕組みです。

 

この価値主義は、「共感」や「感謝」などの

人間の内面的な価値=精神的な目に見えない価値

を可視化しようとする試みなのです。

 

そして、この本では、

これまでの「資本主義」のように

国家が紙幣を発行するのではなく、

新しいテクノロジーである

ブロックチェーンとトークンエコノミーによって

変化した「価値主義」の世界では、

いろんな経済圏が独自にトークン

(お金に代わるもの)を発行する世界になる。

そして、宗教とテクノロジーが融合すれば、

内面的な価値を取り込んだ経済圏を

形成する可能性がある

ということなのです。

 

「価値主義」時代の理念経済学

 

『新ビジネス革命』のなかに、

次のような箇所があります。

「理念経済学」がこれからの時代、

現実に登場してくるのです。

つまり、一定の経済活動が、神法の

価値尺度に照らした付加価値を生む

と考える理論が出現するのです。

わかりやすく説明するならば、

ある経済活動をする場合に、

それをすることによって

得られる利益と、

真理普及のための貢献度とが

一緒に議論されるようになるのです。

引用:『新ビジネス革命』P.20

 

この『お金2.0』で書かれている

「価値主義」の時代は、

「理念経済学」の到来として

書かれていたのです。

 

理念経済学のもう一つの側面は、

価値の概念の変化です。

(中略)

この「交換価値」が、

これからの時代は「真理価値」に

取ってかわられていくのです。

つまりこれからは、

その経済活動は真理的にみて、

どれだけの価値があるか

ということが

考えられてゆくのです。

 

私は経済学者ではないのでよく分かりませんが、

これまでもこの「理念経済学」を

どのように実現するかという

議論は数多くなされてきたと思います。

 

そして、現在の資本主義の枠組みのなかでは

なかなか難しかったものが、

テクノロジーの変化による

経済の枠組みの変化によって

「理念経済学」が理論上は

実現可能な段階まで来ている

ということかもしれません。

 

今まさに、

真・善・美という価値尺度を深く研究し、

「価値主義」時代の理念経済学を実現し、

ユートピア創りの需要を喚起する

日本社会にしていくこと

が必要ではないでしょうか。

 

理念経済学を研究する経済学者、経営者が

数多く出てこられることを願っています。

 

 

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  • この記事を書いた人

ありおん

Aoide Production代表。”文化の創りかた”ブログ管理人。 Vyond、Premiere proで動画制作|HP制作|楽曲制作|ブログ|新しい文化をカタチに!仕事依頼はAoideProductionホームページをご覧ください。

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