文化の検索結果 13 件

音楽論

古代ギリシャの神話と政治・文化<時代背景>ー古代ギリシャ人にとっての音楽とは

今日は、古代ギリシャの時代背景について 探究してみたいと思う。 このシリーズで探究したいことは、 光の天使としての音楽家の生涯、 創作物としての楽曲、 そしてその音楽がもたらした影響力である。 その意味では、音楽というものを語るうえで、 その音楽の楽曲のみを聴いて語ることは、 その音楽を味わうための半分ほどしか 本当は味わっていないのではないだろうか、 という思いが湧き上がってくる。 例えば、アメリカの戦後、 ベトナム戦争が行われていた時期だからこそ ヒッピーカルチャーや反戦ソングが生まれたように、 音楽 ...

ジャーナリズム

文化芸術創造都市構想と日本のブランド価値の最大化ー世界中の芸術家やアーティストが集う都市

今日は、文化経済戦略について探究してみたいと思う。   日本のブランド価値の最大化について   先日、とある学会で内閣参事官の方の 「文化経済戦略」についての講話を 聴く機会に恵まれた。   この日参加するまでよく知らなかったのだが、 2017年12月27日に内閣官房および文化庁が発表した、 クールジャパン戦略のアップデートにあたる 文化戦略で、各省庁の連携による特別チームにより 策定された戦略ということだった。   以下に全体像のPDFをご覧いただきたい。 文化経 ...

作曲家

ブルックナー【交響曲第4番ロマンティック】にみる飽くなき探究心と完璧主義

2024年は、アントン・ブルックナー 生誕200年の記念すべき年である。 今回は、交響曲と宗教音楽の 大家として知られるブルックナーの 生涯について触れてみよう。 ブルックナーの少年期とカッティンガーとの出会い 1824年9月4日、リンツ近郊の村アンスフェルデンに生まれた。 父は同名のアントン・ブルックナーで 小学校の教師、オルガニストであった。 母は地主の娘テレジアで、11人兄弟の長男として 生まれたが、そのうち6人は夭折し、 幼心に死というものを深く心に刻んだのである。 「トーネル」と呼ばれたブルック ...

ワーグナー

作曲家

ワーグナーの掲げた「総合芸術論」と楽劇(オペラ)の理想ー世界を救う「革命」

今日はリヒャルト・ワーグナーの 総合芸術論について探究してみたい。   ワーグナーといえば 19世紀ロマン派オペラの頂点であり、 英雄的なゲルマン神話をモチーフにした楽曲の 壮大さに聴き惚れる方も多いだろう。 ワーグナーの人生も壮絶な人生であり、 自身のオペラを自分の 想定通りに演奏するために、 当時の王の支援を得て バイロイト祝祭のオペラ劇場を 建設してしまったり、 オペラの台本もすべて ワーグナー自身が書いていた ということからも音楽に限定しない 才能が伺える。   また、2度の結 ...

作曲家

シューマンの生涯と詩人の恋「美しい五月に」ークララとのロマンスと結婚への苦難

今日は、シューマンについて探究してみたい。   ローベルト・シューマンは ベートーヴェン亡き後、 19世紀の音楽文化を推し進めるために 尽力した音楽家である。 新しい詩的音楽の時代を理念に掲げ、 作曲活動、そして評論活動を 通して音楽のなかにある真理を探究し、 音楽を単なる楽しみや娯楽でなく 芸術理念のもとに創作した 先駆者のひとりであると言ってよい。   シューマンの生涯(前半生)   1810年6月8日、 プロイセン王国のツヴィッカウで 父アウグスト・シューマンと 母ヨハ ...

作曲家

ブラームスの性格と音楽における霊感ー内なる神性の輝き(本人が語ったインタビュー)

今日はブラームスの性格と音楽における 霊感を探究してみたい。   J.S.バッハ、ベートーヴェンと並んで ドイツ音楽における三大Bとも称される ヨハネス・ブラームス。 1833年5月7日にハンブルグに生まれたが、 19世紀の音楽史において シューマンやクララ、ワーグナーなど 他の音楽家との関わり合いから、 後世への影響につながっていく様は 非常に興味深く、 また音楽史上でも系譜を継ぎつつ 高みを作った一人であると感じる。   以前書いたシューマンの記事でも紹介したが、 楽曲を発表せず実 ...

作曲家

メンデルスゾーンによるバッハ《マタイ受難曲》復活上演の音楽史的影響

今日は、フェリックス・メンデルスゾーンに ついて探究したいと思う。   メンデルスゾーンの生涯と多面的才能 フェリックス・メンデルスゾーン (1809年 - 1847年)は、 北ドイツの港町である ハンブルクで、 銀行家アブラハム・メンデルスゾーン の長男として生まれた。 その幼少時は、裕福で愛情と教育の行き届いた 家庭に育ったようだ。 メンデルスゾーンはその短き生涯を 通して、音楽家としては珍しきまでに 幸福であった。 一八〇九年二月三日ハンブルクの 富裕なる銀行家 アブラハム・メンデルスゾー ...

音楽論

ピタゴラスの音律と天球の音楽「宇宙を貫くハーモニー」ー音を調和させる数の法則

今日は、ピタゴラスの音楽について 探究してみたいと思う。 ピタゴラスの定理という 数学の法則(直角三角形の3辺の長さの関係)で 現代でも馴染みがあるが、大抵の方は 数学者ピタゴラスとしてしか 記憶されていないのではないかと思う。 今回は、数学者としての側面以外の 哲学や、音楽にまつわる ピタゴラスの一面を探究してみたい。   ”天球の音楽”を説いたピタゴラスの宗教観、世界観   ピタゴラスは、紀元前582年―496年の人で、 古代ギリシャでイタリアのクロトンで 秘密主義の教団を創設した ...

作曲家

ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの音楽と天啓ー讃美歌の合唱は心の浄化をもたらす

今日は、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの 音楽について探究してみたい。   ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの天啓の音楽   西洋音楽史を真・善・美の視点で探究していく なかで、ギリシャ音楽の隆盛の後、 注目すべきは初期キリスト教の聖歌統一を 掲げたグレコリウス1世(在590~604) にちなんで名づけられた 「グレコリオ聖歌」が有名であるが、 その「グレコリオ聖歌」の普及に 力を尽くしたのがフランク王国のカール大帝 (シャルルマーニュ国王)と言われている。   文化の異なる広 ...

音楽論

プラトンと音楽の名言<理想の教育>ー音楽と体育による魂の教育哲学

今日は、古代ギリシャの哲学者、 プラトンと音楽について探究してみたいと思う。   私は、古代ギリシャの中でも 哲学者プラトンの時代に 非常に思い入れがある。 私塾の学園アカデメイアを開校したのが プラトンでもあるのだが、 この古代の理想の学園に、 ロマンと郷愁を感じるのは 私だけではないだろう。   ソクラテスの弟子プラトンは、 ソクラテスに10年程度師事し、 28歳の頃ソクラテスが毒杯を仰いで 刑死した。 30代では、アカデメイア設立の同志を 集めつつ、初期の対話篇を編纂していた。 ...

no image

Privacy Policy

広告の配信について 当サイトは第三者配信の広告サービス「Google Adsense グーグルアドセンス、A8.net、その他」を利用しています。 Googleを含む広告配信事業者は、Cookie を使用して、ユーザーがそのウェブサイトや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信しています。 この目的は、ユーザーがそのサイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて、Google やそのパートナーが適切な広告をユーザーに表示するためです。 Cookie(クッキー)を無効にする設定お ...

未来ビジョン・提言

AI社会・デジタルネイチャーと信仰の未来ー「モチベーション」と「アート的な衝動」の格差について

今日は、落合陽一氏の『デジタルネイチャー』 第1章から、未来社会について考えてみたいと思う。 はじめに私のスタンスについて述べておくと、 落合陽一氏はある種の天才であり日本の 未来社会のビジョンを示しているという点で 凄い方だと思うが、あの世を信じ、 神を信じる信仰者の私としては、 人間機械論的な考え方については ある種の危機感を抱かざるを得ない。 神や心の存在を信じる人と、 感情は頭脳の作用とする人との考え方の差には 大きな隔たりがあることは事実である。 しかしながら、新時代の潮流という方向について、 ...

no image

プロフィール

ありおん ■現在の住まい    埼玉県 ■出身地    福岡(北九州)に生まれ小6から東京(世田谷)育ち。 ■趣味     音楽を聴くこと。作曲をすること。 音楽史探究。新時代の音楽、文化を探究中。 映画を観ること。海外ドラマ(特に歴史ドラマ、SFドラマ)を観ること。 アニメを見ること。 ■仕事    Aoide Production代表。 新しい文化をカタチに! HP制作|Vyond、Premiere Proでビジネス動画制作|SNS運用代行|PC訪問サポート|音楽活動|ブログ|文化探究。 ■経歴  大 ...