今日は、音楽制作において
1%のインスピレーションを得る方法について
探究してみたいと思います。
坂本龍一の「音」作りにみる作曲のヒント
「WIRED」の過去記事に音楽家・坂本龍一の記事が
載っていたので読んでみました。
坂本龍一は皆様ご存知の通り、
YMOで音楽活動を続ける傍ら、
映画「戦場のメリークリスマス」の出演、
映画音楽で大ヒット、
映画「ラストエンペラー」では
アカデミー賞作曲賞などを受賞した音楽家で、
現在も幅広く活躍されており、
どのように曲を創っているのか
興味がありました。
その記事のなかで印象に残ったことは、
以下の部分です。
ぼく自身のことを考えても、
「根源的に問う」ことを
日常的にやっているからこそ、
新しい「音」をつくることができる
のではないかと思います。
ただ、そうした新しい「音」は、
突然思い浮かぶから大変なんですよ。
昔、クルマを運転しているときに
メロディーが思い浮かんだときは、
本当に慌てたことを覚えています(笑)
常に「根源的に問う」、
すなわち考え続けているからこそ、
新しい「音」をつくることができるのだということ。
ポイント① 常に考え続けること。
そして、新しいアイデアを得る秘訣についても
以下のように語っていました。
あと、真剣にものをつくるときは、
情報のインプットで
満腹な状態にしないこと。
少なくともぼくの場合は、
自分が“空腹”でないと
アウトプットができません。
『async』をつくったときも、
メールのチェックは必要上
仕方ないとはいえ、
SNSの類は
一切目にいれませんでした。
24時間の準備態勢、
つまりいつ新しいアイデアが
降ってくるか
わからないなかで
心の態勢を整えておくこと。
いざというときは
自分を空っぽにすること。
このふたつが大事
なんじゃないでしょうか。
創作するときには、情報過多の状態にしない。
いつでもインスピレーションを受けられる
心の態勢を整えておくこと。
そして、いざというときに
自分の心を空っぽにすることが大事。
ポイント②
情報遮断してインスピレーションを受ける
心の態勢を整えること。
一流の音楽家が実際に心掛けている
この2つのポイントは、
新しいものを創り出すクリエーターにとって
非常に大切だと思います。
ベートーベンの霊言では、曲の着想について
このように説かれています。
一つの曲、何時間にもわたる
曲の着想というものは、
ほんの一秒か二秒なんです。
その二時間、三時間の着想という
壮大な曲が、
ほんの一秒か二秒の
インスピレーションの中に、
集約されてくるのです。
直観なのです。
引用:『大川隆法霊言全集 第38巻』/ベートーベンの霊言
壮大な曲の着想のインスピレーションは、
わずか1秒の一瞬の直感で得られるのです。
インスピレーションを受けるヒント
ではどうしたら
そのインスピレーションは得られるのでしょうか。
『創造の法』には、このように説かれています。
インスピレーションを受けるためには、
地上の人間の側に、
それを受け止められるだけの力が
必要です。(中略)
したがって、インスピレーションを
受け取れるだけの器をつくる
努力が必要です。
そうした努力を継続していくなかに、
よいインスピレーションが
下りてくるようになるのです。
引用:『創造の法』
やはり、良質なインスピレーションを受けるためには、
それだけの器が必要であり、
素晴らしい曲の着想を降ろしても、
それを理解しこの世に具現化できるだけの
器がなければ、
インスピレーションは
降りてこないということなのです。
だからこそ、器づくりのための
日々の絶え間ない自助努力が必要です。
器ができ、努力に努力を重ねて準備ができた時に、
禅でいう卒啄同時のたとえのごとく、
天上界から他力としての
インスピレーションが降りる
といわれているのです。
ゆえに、まずは諦めずやり抜く
自助努力が本当に大事です。
努力をせずにインスピレーションが
降りてくることばかりを願ったり、
努力を途中であきらめてしまっては、
天上界からの支援は得られません。
発明王エジソンが、
「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」
といったのは、
本当の意味は、努力は当然のことで、
「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になる」
ということが言いたかったのだという説もあります。
芸術家として後世に遺っている作品は
ほとんど天上界の美を表現し、
霊的バイブレーションを持つ作品です。
ゆえに芸術作品においても、
天上界にある理想の美のイデア、
その霊的な波動が1%でも込められてこそ、
素晴らしい作品になっていくのではないでしょうか。
インスピレーションを受ける心構え
創造の法にはさらに、
インスピレーションを受ける心構えについて
次のように説かれています。
心が澄み切っていくと、天上界からの
霊示を非常に受けやすくなります。
したがって、努力をしながらも、
心が粗雑な波動にならないように
する必要があります。
穏やかな波動を
自覚的につくれるようになると、
天上界からのインスピレーションを
非常に受けやすい状態になるのです。
脳波で言うと、
いわゆる「ベータ波」ではなく、
「アルファ波」の状態にすることです。
宗教的に言えば、これは、
「究極のインスピレーション獲得法」
であり、創造性に
つながる部分であろうと思います。
引用:『創造の法』
坂本龍一氏が言っていた
「情報遮断して24時間
アイデアを受ける心の態勢を整える」
ということも、
宗教的には瞑想などで心を調和させ、
精神統一することに当たるかもしれません。
自助努力の汗を流し続けて器づくりをしてこそ、
器ができた時に天上界から
一瞬のひらめきとしてのインスピレーションが降り、
その着想、アイデアこそが
この地上を潤す発明や創造につながるのです。
インスピレーションを受けられる器づくり、
すなわち自分の専門技術の向上と心の修行を続け、
天上界の美のイデアをこの地上に表現できる
クリエーターが数多く出てくることを願っています。
※本記事は、2017年11月27日に旧サイトに投稿した内容を修正・加筆したものです。
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