プラトンと音楽による理想の教育

  • 2020年8月27日
  • 2020年8月27日
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今日は、古代ギリシャの哲学者、

プラトンと音楽について探究してみたいと思う。

私は、古代ギリシャの中でも

哲学者プラトンの時代に

非常に思い入れがある。

私塾の学園アカデメイアを開校したのが

プラトンでもあるのだが、

この古代の理想の学園に、

ロマンと郷愁を感じるのは

私だけではないだろう。

ソクラテスの弟子プラトンは、

ソクラテスに10年程度師事し、

28歳の頃ソクラテスが毒杯を仰いで

刑死した。

30代では、アカデメイア設立の同士を

集めつつ、初期の対話篇を編纂していた。

そして40歳頃にアテナイ郊外の北西の

自分が持っていた土地に、アカデメイアを

設立したのである。

 

1.プラトンが考える音楽とは

 

まずは、そのプラトンが残した言葉で

音楽の格言といわれるものを紹介したい。

Music gives a soul to the universe, wings to the mind, flight to the imagination and life to everything.
音楽は、世界に魂を与え、精神に翼をあたえる。そして想像力に高揚を授け、あらゆるものに生命をさずける。

Music is the movement of sound to reach the soul for the education of its virtue.
音楽は、美徳の教育のために魂に伝える音の動きである。

引用:名言倶楽部

音楽は、世界に魂を与え、

精神に翼を与えるのである。

想像力を高揚させ、

あらゆるものに生命をさずけるのが

音楽なのだ。

プラトンがどれほど

音楽を重要視していたかが

分かる格言である。

そのなかでも、

音楽は、魂の教育、

美徳を身に付けるための

教育に有効である

考えられていた。

 

2.音楽と体育による魂の教育

 

そのプラトン(前427-前347)は、

 音楽におけるピタゴラスの思想を継承していた。

音楽を「魂の調和」を促すものと考え、

「教育」に取り入れようと取り組んだ。

そして、「音楽」(魂・精神の訓練)と

「体育」(身体の訓練)の2つの調和を

重要視したのである。  

古代ギリシアのアテナイ市民は,「ソロンの法」により,その男子を体育と音楽によって教育すべきことが規定されていた(皇 1969, p.14)。戦争の準備としての身体的訓練から生じた体育文化と,神への祈りを捧げる歌舞から生じた精神文化の発展は,体育と音楽からなる教育課程を形成するに至った(佐藤 1969, p.ii)

(3)哲学としての音楽
『国家』には,異なる性質をもつ「音楽と体育」が相互に補足しながら魂に働きかけ,魂を調和するという,プラトンの教育論が示されている。「音楽」と「体育」をうまく混ぜ合わせ,魂の調和を計る人こそ,もっとも完全な意味で音楽的教養のある人であり,よき調和を達成した人である(Plato Republic, – 55 -411E-412A 邦訳 藤沢)。ここでは,この意味での「音楽」が,知を求め,魂をよくする「哲学としての音楽」と解釈できる。

引用:「プラトンの教育課程論における「音楽」の位置に関する研究

この考え方は、

古代ギリシャの賢人ソロンの時代から

あったようで、

「ソロンの法」により、

アテナイの市民は

体育と音楽による

教育を受けていたのだ。

 

「音楽と体育」が相互に

補足しながら魂に働きかけ,

魂を調和することが、

プラトンの教育論だったのである。

すべての若者たちの本性は、火のようにはげしいものだから、身体の面でも音声の面でもじっとしていることができず、たえず無秩序に声を立てたり、飛びはねたりしている。だが、それら運動と音声両面での秩序の感覚は、ほかのいかなる動物もこれを身につけてはいないが、人間だけが生まれながらにこれを所有している。さらに、運動の秩序にはリュトモスという名称が与えられ、他方、音声の秩序には、高音低音がいっしょに混ぜられると、ハルモニア―という呼び名が用いられ、それら運動と音声の二つの秩序をひとまとめにしたものが、歌舞と呼ばれる。

引用:プラトン『法律』

若者の本性が本来火のように

激しく無秩序であるために、

運動の秩序を身に付けるために

リズムが学ばれ、

音声の秩序を身に付けるために

ハーモニーが学ばれた。

この運動と音声の秩序が

合わさって、歌舞となったと

言われている。

Rhythm and harmony find their way into the inward places of the soul.
リズムとハーモニーは、魂のもっとも深いところに至る道を持っている。

引用:名言倶楽部

音楽のリズムとハーモニーは、

魂の教育のために欠かせないものであり、

魂の深い部分に影響を及ぼすもの

として考えられていたのだ。

 

3.政治と芸能に共通する理想の教育の姿とは

 

ここで、プラトンが語る興味深い一節を紹介する。

「よい語り方であること、よいハルモニア―であること、よい形状であること、よいリュトモスであること、これらは人のよさにともなうものである。ただしそれは、おろかさのことを体裁よく「人がよい」というときのそれではなく、文字どおりの意味でそのエートスがよく美しくかたちづくられている心のことだ」

引用:プラトン『国家』

ここでは、

・良い語り方であること

・良いハルモニア―であること

・よい形状であること(容姿?)

・よいリュトモス(リズム)であること

これらはすべて「人の良さ」に関わるもの

であると言われている。

この「人の良さ」とは、

エートス(習慣・特性)が

よく美しく形作られている心

であるということである。

これは、

「良い語り方」や

「良いリズム」、

「良い形状」、

「良いハーモニー」という要素が

美しく調和された精神を養う

ということでもあろう。

さらに、公的な場での表現

という意味で観たならば、

よき演説をする政治家でもあり、

よき歌を歌う歌手のようでもあり、

ここに政治と芸能に共通する

理想の教育の姿を

垣間見ることができるのではなかろうか。

 

HSU未来創造学部の理念は、

影響力を駆使して理想の政治・文化の

モデルを創造していくことである。

他大学では全く別分野として認識される

政治ジャーナリズムと

芸能クリエーターが

一緒になっている学部が、

本来の理想の教育を追究していったときに、

他の一般大学との圧倒的差別化となって

くるのではないだろうか。

 

古代ギリシャがそうであったように

主の願われる理想の魂の教育を

探究し、実現していくことこそ

HSUの使命であり、

5年後、10年後の未来を創造していく

人材を輩出していくことが

成果であろう。

多数の有望な人材が、

HSUから輩出されていくことを

心から願っている。

 

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