歴史・人材論

徳があるリーダーとなるための条件

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今日は、リーダーが身につけるべき徳について

探究してみたいと思います。

 

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徳があるリーダーとは

古くから『徳』という言葉は、

特別な輝きを持つ言葉として、

リーダーが身につけるべきものとして

言われてきました。

そして多くの人にとっては身につけたい憧れでもあり、

徳ある英雄の物語を読んでは

感動する日々もあったでしょう。

『才は徳に使われる』という言葉にもある通り、

徳あるリーダーこそが才能ある人材、

自分よりも有能な人材をも

使うことができると言われています。

世間では、あの人「徳」がないよね、とか

「徳」のある人だなあとか、

政治家や公人に対しては

けっこう言われるかもしれませんね。

三国志ではまさしく劉備玄徳が徳の人といわれており、

幕末では西郷隆盛や坂本龍馬、

アメリカの政治家リンカーンも徳の人と言われています。

 

 

先ほどの「才は徳に使われる」ということから言えば、

大富豪のアンドリュー・カーネギーも

自分より有能な人材を使いこなしたという意味で、

徳ある方であったのでしょう。

 

では、その「徳」とは、一体何なのでしょうか?

普段良く使うにも関わらず、

実際に考えてみるとよくわからないと思われる方も

いらっしゃるかもしれません。

 

大川隆法総裁先生『リーダーに贈る必勝の戦略』に

次のように説かれています。

『自分が生きてきた時間のなかで、

自分のことより他の人の幸福のことを

考えた時間のほうが遥かに多い人のことを、

「徳ある人」と言うのです。』

(『リーダーに贈る必勝の戦略』P.99)

 

「徳ある人」とは、自分のことより

他の人の幸福のことを考えた時間のほうが

遥かに多い人ということです。

 

『「いかに多くの時間、

みずからの利益にかかわりなく、

みずからの名誉心にかかわりなく、

みずからの保身にかかわりなく、

他の人々への愛の思いを抱いたか。

他の人々を幸福にしようという思いで、

その時間を埋めていったか」、

この総量が徳となって表れてきます。』

(『リーダーに贈る必勝の戦略』P.100)

 

自分の自己実現や保身にかかわりなく、

他の人々への愛の思い、

幸福にしようという思いを持った時間の総量が

「徳」となると説かれているのです。

 

他の人々への愛の思い、幸福にしようという思いで

心を満たすということは、

無欲の大欲という言葉を思い浮かべますが、

自我ではなく、無我、無私の心で天下国家のために、

大義のために命を惜しまず戦った英雄、

そして人民の幸せを願い、

愛ゆえに戦ったリーダーにも、

「徳」が生まれるのでしょう。

その意味で、三国志の劉備玄徳や坂本龍馬は、

まさに「徳」の人だと言えるでしょう。

 

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徳とは心の中に蓄えられた叡智

 

また、『忍耐の法』に次のように説かれています。

『自己矛盾を起こすような問題について、

「どのように、それを包含したか」

というところが、

徳が出る部分だろうと思うのです。』

(『忍耐の法』P.212)

 

西郷隆盛も、幕府を倒して

維新政府の陸軍大将となった大立者でありながら、

お金や地位にまったくこだわらなかったというところに

人は徳を感じると説かれています。

普通の人は、この世的価値観でいくと

このように行動する、という時に、

多くの人々を幸福にしたいという

愛の思いで無私なる行動をするような人、

そしてその価値観の矛盾を統合したような人に

徳を感じるのかもしれません。

『「実在世界」といわれる真実の世界から、

人々が生きるために必要な力、

「徳の力」を見つけ出し、

身につけることができた人にとっては、

この世は、限りなく、

「神や仏の創られた世界」に

見えるようになっているのです。』

(『智慧の法』P.277)

 

『智慧の法』のなかで、この世に生まれる理由は

この世を超えた「人類普遍の真理」を得ること、

それが「智慧」でもあると説かれています。

そしてこの世で「徳の力」を見つけ出し、

身につけることができた人が、

この世を仏の創られた

慈悲の世界と見ることができる、

天使・菩薩となっていくのではないでしょうか。

 

『私は、そうした事実を見るにつけても、

学問をし、学んだ人を、

多くの人々を愛せるような器に

していきたいのです。』

(『智慧の法』P.288)

『徳とは、心のなかに蓄えられた

叡智でもありましょう。

愛というものが

珠玉のものとなって固まり、

結晶していったときに、

それが徳となるのです。』

(『リーダーに贈る必勝の戦略』P.103)

 

「徳」とは、心のなかに

蓄えられた叡智であり、

愛の結晶である。

これを考えるときに、

『智慧の法』に込められた主の願いもまた、

『徳あるリーダー』を創っていきたい

ということでもあるのではないかと感じます。

共に徳あるリーダーを目指してまいりたいと思います。

 

 

※本記事は、2015年2月27日に旧サイトに投稿した内容を修正・加筆したものです。

 

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  • この記事を書いた人

ありおん

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