今日は、映画「心霊喫茶『エクストラ』の秘密ーThe Real Exorcistー」について探究してみたい。
モナコ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞し、ナイジェリアのエコ国際映画祭でも
最優秀作品賞を受賞するなど、合計6カ国で21冠を獲得した本作。
国内のみならず海外でも高い評価を得ている本映画は、
15日(金)から全国上映(東京など、一部地域を除く)されているが、
18日に再開された週末映画観客動員で1位に輝いた。
映画全編を観た感想として、「ホラーなのに清々しい!」、
続編(というより連ドラ)が観たい!
と思わせる映画だった。
今回は、独断と偏見で見どころを紹介したい。(少しネタバレ注意)
ここが凄い!見どころ
①千限美子さんのキャラ立ち演技!
まずは、モナコ映画祭で主演女優賞を受賞した千眼美子さんの演技に注目頂きたい。
タイムバックリーディングや電撃一閃、修法の秘儀など盛りだくさん!
現代の陰陽師、巫女のような主人公サユリ(千眼美子)が、
この喫茶店「エクストラ」で働きながらお客様の相談に乗り、
霊能力を駆使して日常にある心霊現象を解決していく設定は、
非常に強力で魅力的で、千眼さんの魅力も相まってキャラ立ちしており、
これは連続ドラマで毎回いろんな心霊現象を解決する作品を創るべき!
と勝手に続編を構想してしまったほどである。
採算を度外視すれば、
映画だと尺の関係でディティールが描けなかった分、じっくり描ける
ドラマ形式もよいのではなかろうか。(いろんな人も登場できるし)
②日常にある心霊現象の真実が描かれている
この映画は、日常にある心霊現象の霊的真実が描かれており、
自殺者のシーンや地縛霊のシーン、死んだことに気づかない父親のシーンなどは
霊能力を持っていなくても現実にある話だ。
そしてその霊的真実をどう受け止めるかについて、
自殺しても楽にならず、もっと苦しんでしまうことや、
場所に執着してさわりを起こす地縛霊、
気づいてほしくて現象を起こす父の霊など、
唯物論と科学的思考だけでは全く解決ができない問題を、
霊界はあり、魂があり、亡くなった後もこの世で迷い
苦しんでいる人がいる、という霊的真実を受け止めて
正しく供養することで救われることもあるということが描かれている。
その意味で、現実に心霊現象(やラップ現象)で苦しむ人を救う映画でもある!
③喫茶「エクストラ」のマスターをはじめとした脇役たち
日向丈さん扮する喫茶「エクストラ」のマスターは、
非常にいい味わいを醸し出している。
コーヒー党には、コーヒーを淹れるシーンと
マスターの熱意と優しさがこもった説明を聴いているだけで
リラックスする効果がある。
奥さんの夢子さんの作るケーキも美味しそうに映っていた。
そして娘のまなみの霊視能力や夕樹の気遣いなど、
喫茶「エクストラ」でのコーヒー淹れシーン、
家族シーンは案外重要なのだ。
また、脇役として
大浦龍宇一さん演じる医者の父や、杏花の母親役の芦川さん、
悪魔役の折井さんが
しっかりとした演技で支えつつ、
イサムがいい味を出して杏花の迫真の演技、
子役を含め案外いろんな人々が出演していた。
まだまだ未熟な面もあろうが、
この子いいな!という暖かい目で
今後の成長を期待して観るのも良いだろう。
全国の映画館等で上映しているので、
食わず嫌いにならず、まずは観てみると
さまざまな発見もあるだろう。
興味ある方はぜひ一度ご覧いただきたい。
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